『目の中、目の前に黒いものが見え、目をつぶっても、はらってもとれず、目を動かすとついてくる』
こんな訴えで、眼科を受診される方が多くいらっしゃいます。
このような状態を 『 飛蚊症 』 と呼びます。
多くは生理的な飛蚊症というもので心配はいりません。
眼の中の硝子体(眼の構造の図の4)というところに年齢的な変化でにごりがでてきて起こります。
硝子体(図の4)は 図や模型では空洞のように見えますが実は中には透明に近い
ゼリー状の物質がはいっています。この透明な中に濁りがでてくるのです。
しかし生理的でない飛蚊症は要注意です。
眼底出血、硝子体出血などの出血をきたす眼底の病気、ぶどう膜炎などの炎症性の病気、網膜はく離など緊急を要する疾患である場合もあり、念のため精密な眼底検査を眼科で受けることをお勧めします。